むち打ち(末梢神経障害)について

(1)むち打ち(末梢神経障害)は慰謝料等の増額要因になる

交通事故を原因としてり患する代表的な疾患の一つに、むち打ち(末梢神経障害)があります。

そして、むち打ち(末梢神経障害)は、多くの場合、時間の経過により完治しますが、十分に治療を施しても治らなかった場合には、後遺障害として認定される可能性があります。

そして、後遺障害として認められれば、交通事故の相手方に請求する慰謝料等を増額することが可能です。
 

(2)むち打ち(末梢神経障害)とは何か

むち打ち(末梢神経障害)とは、交通事故で強い衝撃を受けて、頭や首が可動域よりも無理のある範囲に前後して、首周辺の組織が損傷することにより現れる諸症状です。

基本的には、交通事故当日には何の症状も生じず、事故の翌日以降に症状が発生します。
 

(3)むち打ち(末梢神経障害)の特徴的な症状

むち打ち(末梢神経障害)の症状は、下記の4つに分類されます。
 

①頚椎捻挫型

首・肩・背中の痛みや、首や肩の可動域が狭くなるなどの症状です。
むち打ち(末梢神経障害)の70~80%がこの頚椎捻挫型といわれています。
 

②神経根症状型

首・腕・後頭部・顔面の痛み、腕のしびれ、倦怠感などの知覚異常が症状です。
首を曲げたり、咳やくしゃみをしたりしたときに、強く痛みを感じるのが特徴です。
 

③後部交感神経症候群

首や頭の痛み、めまい、耳鳴り、吐き気などが主な症状です。
 

④バレリュー症候群

バレリュー症候群とは、自律神経系の働き異常を原因として、後頭部やうなじの痛みを生じ、それに伴い、めまい、耳鳴り、案長、視覚障害、声枯れ等の症状を生じるものです。
 

(4)むち打ち(末梢神経障害)と後遺障害等級の認定

むち打ちにり患した場合、これを理由として後遺障害が認められれば、交通事故の相手方に対し、後遺障害慰謝料等を請求することができます。
したがって、後遺障害等級の認定手続が重要となります。

しかし、むち打ちは、MRI画像などの他覚的な検査では確認されにくく、後遺障害として認められづらい傾向にあることから、むち打ちで後遺障害の等級認定を申請する場合には、症状の立証方法等について、一度交通事故の専門家である弁護士に相談されることをお勧めします。

むち打ちで認められる可能性のある後遺障害等級は14級と12級です。
それぞれの等級の内容は以下のとおりです。
 

①後遺障害等級14級

「外傷性頚部症候群等に起因する症状が、神経学的検査所見や画像所見などから証明することはできないが、受傷時の状態や治療の経過などから連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるもの」として認められた場合に14級の認定がなされます。
 

②後遺障害等級12級

14級の認定要件に加えて、ⅰ)MRIの画像により左右どちらかの神経根が明確に圧迫されていること、ⅱ)腱反射テストに異常があること、ⅲ)筋萎縮がみられること等の要件が認められた場合に12級の認定がなされます。

 
ご不明な点等ございましたら、いつにてもお問い合わせいただけましたら幸いです。

 

お問い合わせ・無料法律相談
Copyright(c) 2015「後遺症専科」交通事故後遺症専門弁護士による慰謝料請求専門サイト All Rights Reserved.